リーガルサポートかながわ会員支援委員会と同横浜北地区（緑区・青葉区・港北区・都筑区）の共催で、横浜北地区所属の会員向けに標記の研修会が開催されました。新型コロナウイルスまん延防止のためZoomを活用し、ブレイクアウトルーム機能を使って小グループにてグループディスカッションが行われました。

リーガルサポートかながわの会員が実際に経験した案件を個人情報に配慮して加工した以下の事例を題材に、実際に自分が経験したことや、行っている対策などを参加者が話し合いました。

「事例①　親族との関わり方」

「事例②　身寄りのない少額資産の方の死後事務」

「事例③　意思決定支援」

事例①では専門職が後見人に就任したことに納得していないご親族との信頼関係の構築をどうするか、事例②ではご本人の死後事務にどこまで関与するか（関与せざるを得ないか）、事例③ではご本人の意思の尊重と身上保護との兼ね合いについて、にそれぞれ話が及びました。

後見業務では、ご本人やご親族、支援者など比較的少人数の人間関係が展開されますが、その中で信頼関係を築きながらご本人の身上保護や財産の保全のため、会員それぞれが苦労しながらも工夫している状況が共有されました。

ご本人に向き合って業務を進めることがもちろん大切ですが、時には自分の普段の業務を客観的に点検してみることが重要であることを実感する機会となりました。