リーガルサポート所属の司法書士は、家庭裁判所に提出する「後見人候補者及び後見監督人候補者名簿」に登載されるためには、一定の研修を受けて自己研鑽をし続ける必要があります。その一環で、『後見報酬に関するパネルディスカッション研修会～そこが知りたい報酬付与～』と題したリーガルサポートかながわ主催の研修が、リアル及びオンラインにて開催されました。

後見等業務の報酬は家庭裁判所の決定に基づいてご本人の資産から支払われますが、ご本人の資産状況によっては報酬の支払いが困難な場合もあります。

お金に関する話はデリケートな側面がありますのでなかなか話題にするのも難しいところがありますが、だからこそ悩みを抱えている司法書士も多いと思われます。

研修会では、その悩みを解決するための各種助成金や法テラスの利用などについての説明が、パネルディスカッションの形式で進められました。登壇者はリーガルサポートかながわ所属の司法書士・二見吉明会員、岩屋口智栄会員、堀田珠紀会員の３名でした。

後見等業務について書かれた本は数多くありますが、登壇者の豊富な経験に裏打ちされた実務にすぐ活かしていけそうな情報が数多く提供され有意義な研修でした。

私たち司法書士が後見等業務に携わっているのは、報酬をいただくという目的のためではなくご本人の権利擁護に尽力した結果として報酬をいただくのだと理解している、という登壇者のコメントに、後見等業務に携わることの重みを改めて考えさせられる機会となりました。