「リーガルサポート意思決定支援シンポジウム(WEB)」開催報告
2022.03.23
リーガルサポートが主催する「後見事務における意思決定支援」と題したシンポジウムが、令和4年3月18日WEBにより開催されました。多数の皆様から参加申し込みをいただき、意思決定支援に関する世間の関心の高さがわかりました。
最高裁判所担当者、厚生労働省担当者、そして専門職後見人としての当事者である弁護士からのそれぞれの立場での意思決定支援に関する基調講演の後、後見人等としてご本人の意思決定支援に直接関わる方々によるパネルディスカッションがありました。
意思決定支援に関して後見人等の果たす役割はとても重要であり、意思決定支援に関する理解が不可欠であることがよくわかりました。ただ、ご本人は後見人等が一人で支えることはできず、チームでの支援が不可欠です。チームのなかに意思決定支援に関し理解がない方がいらっしゃると、結果として本人の意思決定支援がうまくいかないこともわかりました。
ちなみにリーガルサポートでは、意思決定支援に関する研修を指定研修とし、後見人等候補者となる会員の研修受講を必須とするなど、意思決定支援に関する会員への研修にいち早く取組んでいます。
本シンポジウムは、後日、リーガルサポートのホームページにてオンデマンドで配信予定です。ぜひ多くの皆様にご視聴いただき、チームで意思決定支援に取り組める環境が実現してほしいと思いました。
~シンポジウムの内容~
●基調講演1 「『意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン』策定の目的について」
木村 匡彦氏 (最高裁判所 事務総局家庭局 第二課長)
●基調講演2 「意思決定支援に関する厚生労働省の取組」
松﨑 俊久氏
(厚生労働省 社会・援護局 地域福祉課成年後見制度利用促進室 室長)
●基調講演3 「意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドラインを読み解く」
水島 俊彦氏 (弁護士 日本支援センター(法テラス)本部)
●パネルディスカッション
「後見事務における意思決定支援~
『意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン』の実務への定着を目指して~」