司法書士は、親族以外の第三者後見人の中で一番多く家庭裁判所から成年後見人等に選任されています。成年後見人等に就任した司法書士はどのようなことを行なっているのでしょう?
成年後見人がどんなことをしているのか皆様に知っていただくため、リーガルサポート会員である司法書士の活動を、不定期で紹介していきたいと思います。
~湘南地区会員のある日の業務~
令和5年10月〇日 くもり
就任したばかりの被後見人(ご本人)さんの財産調査をはじめたところ、気になる保険がありました。それは、夫婦が保障の対象になっているがん保険。ご本人の奥様は2年前にがんで亡くなったと聞いています。奥様ががんでお亡くなりになっている場合は、死亡保険金が請求できるはずですが、ご本人に聞いても請求したかどうか覚えていません。
保険会社に確認したところ、やはり請求していないとのこと。急いで診断書などの資料を取り寄せ保険金を請求し、110万円余りの保険金を受け取ることができました。後見制度を利用される方の中には、このように受け取れるお金を受け取っていない人が多いんだよなあ…。保険金の請求3年で時効になってしまうので、その前に受け取ることができてよかった、よかった。
★専門職の後見人は、ご本人が覚えていない財産についても調査をし、確認をしています。