令和3年9月8日に「成年後見制度利用促進基本計画後の『後見の専門職』の執務の在り方について」と題した研修がオンラインで行われました。
成年後見制度利用促進基本計画のポイントは、
- 利用者がメリットを実感できる制度・運用の改善
- 権利擁護支援の地域連携ネットワークづくり
- 不正防止の徹底と利用しやすさとの調和
です。
後見制度による支援が必要な方にとって、後見人等が選任されたことで全てが解決するわけではありません。本人に身近な親族、福祉・医療・地域等の関係者と後見人等が一緒になって日常的に本人を見守り、本人の意思や状況等を継続的に把握するチームとして本人を支えていくことはとても重要だと思いました。これは、専門職・市民後見人・親族等どのような立場の方が後見人等になっても同じです。
計画を実現していくことは大変ですが、地域連携ネットワークの整備やその運営の場面において、私たち司法書士がこれまでの後見等の事務を通じて得られた経験を活かしていかなければならないと改めて感じる研修となりました。