「司法書士によるオンライン市民公開講座&座談会」レポート

2022.03.01

「親族・市民後見人の活動Q&A」というテーマのもと、市民後見人やご親族の方対象の公開講座が、2月19日(土)にリーガルサポートかながわ主催で開催されました。このような公開講座をオンラインで行うのは、リーガルサポートかながわ初の試みでした。

 

第1部ではリーガルサポートかながわ所属の司法書士・尾上美子が講師を務め、参加者から事前に寄せられた質問に答えながら、後見事務に関する市民公開講座を行いました。

「ご本人とどのように接すればうまくコミュニケーションが取れますか」との質問には、「まずはご本人の特性を理解しましょう」とした上で、「基本は傾聴ですが傾聴=同調ではない」とし、対応の仕方の一例について説明がありました。

 

第2部では一般の参加者のみなさんも画面をオンにし、「後見活動座談会」と題して、日頃の後見活動に関する疑問や悩みについて話し合いました。

実際に市民後見人として活動されている方のお話は、具体的で言葉に説得力があり、専門職である司法書士の立場で聞いても勉強になることがいくつもありました。

また、市民後見人養成講座を受講中の方にとっては、実際の活動に備えて少しは「心の準備」ができたのではないでしょうか。

 

市民後見人が今後増えていくには、①登録までのハードルをいかにして下げるか(講座への参加のしやすさなど)②登録後に情報交換をしたり疑問点を相談したりできる体制をいかに整えるか、がカギではないかと思いました。

 

今回の公開講座では参加者の反応を直接感じられなかったため講師にとっては試行錯誤があったようですが、オンラインということで県内各地からご参加いただくことができました。今後コロナ禍が落ち着いたときには、リアルとオンラインのハイブリッドでの公開講座というのもいいかもしれません。主催の側にとってもたくさんの気づきを得られた公開講座&座談会でした。ご参加のみなさま、ありがとうございました。

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