8月28日(土)に下記のテーマでリーガルサポート会員向け研修会が開催されました。
テ ー マ:「意思決定支援をふまえた後見実務の実際」
パネリスト:日弁連高齢者・障害者権利支援センター
弁護士 水島 俊彦 先生
リーガルサポート福岡支部 藤江 美保 会員
コーディネーター:リーガルサポート専務理事 西川 浩之 会員
今回はリーガルサポートかながわ初のオンライン研修会でした。
昨年10月、厚生労働省は「意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン」を公表しました。ガイドラインによると「意思決定支援」とは、「特定の行為に関し本人の判断能力に課題のある局面において、本人に必要な情報を提供し、本人の意思や考えを引き出すなど、後見人等を含めた本人に関わる支援者らによって行われる、本人が自らの価値観や選好に基づく意思決定をするための活動」を指します。成年後見人等が判断能力の低下したご本人の「代わりに」意思決定をするのではなく、意思決定をするのはあくまでご本人で、成年後見人等の支援者はご本人が意思決定するためのサポートを尽くす、という考え方に基づいています。リーガルサポートはこのガイドライン策定に関わっており、意思決定支援について非常に重視しています。そのため本研修はリーガルサポート会員の受講が必須となっています。
研修では、どのような試行錯誤を重ねてご本人の意思決定をサポートしたか、実際担当された保佐、補助の事例をもとに藤江会員から説明がありました。
また、ガイドラインを活用していくためのポイントを水島先生が整理して説明してくださいました。具体例がベースになっているので興味深くかつ理解がしやすく、2時間があっという間の研修でした。